他方、Appleが自動運転車(オートノマスビークル/Autonomous Vehicle)を開発している噂は尽きないし、TeslaもLevel-2(Combined Function Automation)の完成を目指したAuto Pilotをこのほど正式にリリースした。ところで米Big 3はどのようにオートノマスビークルに対応しようとしているのか。今回はこれを追ってみた。
=Fordの開発は本気だ!=

Fordの開発センターはデトロイトにほど近いディアボーン(Dearborn)にある。ここでの開発はFord Fusion
Hybridがベースだ。他社のオートノマスビークルと比べ、Fusionには屋根に4つのLiDARが見える。2つは左右に直立に、もう2つはその外側に角のように斜めに取り付けられている。より広い範囲を確実にカバーしようというわけだ。これによって、かすれた車線やぼこぼこ道、良くない天候でも運転が可能となる。実際のところ、Fordでは夜間走行や雪道走行なども実施した。現在、10台のテスト車が公道を走っているが年末までには3倍の30台体制となる予定だ。そして、さらに高性能の新型LiDARのULTRA PuckがVelodyneから6月4日発表された。最初のユーザーはFordだ。目指すは今後5年以内にLevel-4のフル自動化オートノマスビークルの出荷である。
=GMの段階作戦!=


=GoogleはFiat Chryslerと協業へ!=
さて最後のひとつ、Fiat Cheyslerは、Googleと協業することが決まった。
Google Carは現在までに140万マイル(≒2,253,082km 約地球56周)を走破。そして、次なる段階に進むため、Googleは実際の自動車会社との交渉に入った。 もちろん、種々の利便性から
相手となるのは米メーカーである。5月3日のBloombergの報道によると、GMとの交渉は各種の所有権問題で上手く行かず、落ち着いたのはFiat Chryslerだ。車種は実績のあるファミリー向けミニバンChrysler Pacificaである。これにGoogle Carの専用ハードウェアとソフトウェアを搭載し、実用化に向けた本格テストを実施する。作られるのは限定100台だ。
=Financial Timesの予測!=
今年4月中旬のFinancial Timesの予測記事は面白かった。
何しろ、1908年に登場した世界初の量産車Ford Model-T、これこそ米運輸省が規定する元祖Level-0(No Automation)だと認定。さらにLevel-1の初めての車は、1998年製でAdaptive Cruise Control付きのJugar XKだという。次いでLevel-2(Combined Function Automation)はActive Lane Keeping Assist付きの2013年製Mercedes-Benz S-Classだ。ここまでは過去の話、ここからが同紙の予測である。まず、Level-3(Limited Self-Driving Automation)は来年(2017)登場予定でSuper Cruise付きのGM Cadillac CT6、そして、米運輸省規定の最高位Level-4(Full Self-Driving Automation)に選ばれたのは全く人間による介入のないFord Fusion Hybridで、4~5年先の出荷見通しとした。さらに米運輸省の規定にはないが、番外として、その上のLevel-5には、夢のGoogle Carが選ばれた。もしかしたらハンドルもペダルもないかもしれない。出荷は10年先だという。
さて最後のひとつ、Fiat Cheyslerは、Googleと協業することが決まった。
Google Carは現在までに140万マイル(≒2,253,082km 約地球56周)を走破。そして、次なる段階に進むため、Googleは実際の自動車会社との交渉に入った。 もちろん、種々の利便性から

=Financial Timesの予測!=
今年4月中旬のFinancial Timesの予測記事は面白かった。
何しろ、1908年に登場した世界初の量産車Ford Model-T、これこそ米運輸省が規定する元祖Level-0(No Automation)だと認定。さらにLevel-1の初めての車は、1998年製でAdaptive Cruise Control付きのJugar XKだという。次いでLevel-2(Combined Function Automation)はActive Lane Keeping Assist付きの2013年製Mercedes-Benz S-Classだ。ここまでは過去の話、ここからが同紙の予測である。まず、Level-3(Limited Self-Driving Automation)は来年(2017)登場予定でSuper Cruise付きのGM Cadillac CT6、そして、米運輸省規定の最高位Level-4(Full Self-Driving Automation)に選ばれたのは全く人間による介入のないFord Fusion Hybridで、4~5年先の出荷見通しとした。さらに米運輸省の規定にはないが、番外として、その上のLevel-5には、夢のGoogle Carが選ばれた。もしかしたらハンドルもペダルもないかもしれない。出荷は10年先だという。