=TwistLockは新たなコンテナーセキュリティに取り組む!=
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| TwistLock Diagram |
=Sysdigもモニタリングでセキュリティに挑戦!=
次に紹介するSysdigは「Container Visibility Company」を目指してLoris Degioanni氏が2013年に設立した会社だ。Sysdigのβリリースは昨年の4月、システムレベルのモニタリングとトラブルシューティングツールだった。それが進化し、クラウドサービスとなったものが今回発表されたSysdig Cloudだ。Sysdigの利用はSysdigコンポーネントをDocker開発環境のコンテナー上に展開するだけ。Sysdigのアーキテクチャー(下段Slideshare参照)では、通常のアプリやコンテナーとやり取りするカーネル間にフッキングのインスツルメントレイヤーがあり、これによってコンテナー上のSysdigはクラウドを利用しながら、収集される全アプリデータを分析する。対応するソフトはCentOSやCoreOS、ubuntuなど各種OS、DockerやRocketなどの各種コンテナー、MySQLやPostgreSQL、Riakなどの各種DB、さらにAWSクラウドなどでも構わない。Sysdigが提供する分析サービスは3つ。①Real Time Dashboard-全てのパフォーマンス情報をリアルタイムで表示し、これによってシステムの異常や特殊な動きを見つけ出す、②Historical Replay-これらの表示データは全てクラウド上に格納され、どの部分でも遡って再表示が出来る、③Dynamic Topology-さらにSysdigは全てのコンテナー化されたインフラを自動的にトポロジーとして図式化する。同社が考えだしたこの方式は「ContainerVision」として、現在特許申請中だ。VCからの投資は、設立時に$2.3M(約2.7億円)のシーズファンド、今回の発表時にSeries-Aとして$10.7M(約138億円)を獲得し、拡販への体制が整った。
=エンタープライズのコンテナーセキュリティーとは!=
以上見てきたように、同一OS上でリソースシェアリングするコンテナー技術は、これまでのハイパーバイザーに比べて、パフォーマンスは高いが、セキュリティー面で難がある。この課題に関するパーフェクトな解決策は見当たらない。そこで運用時に徹底したモニタリングをしてトラブルの早期発見に努め、合わせてパフォーマンス監視も実行する。また、開発時の再利用のリパッケージングにはポリシー適用も効果的だ。いずれにしても、エンタープライズアプリのコンテナー利用は、クローズドな環境が幸いして、当面は徹底したモニタリングやポリシー適用で凌ぐことになるようである。
以上見てきたように、同一OS上でリソースシェアリングするコンテナー技術は、これまでのハイパーバイザーに比べて、パフォーマンスは高いが、セキュリティー面で難がある。この課題に関するパーフェクトな解決策は見当たらない。そこで運用時に徹底したモニタリングをしてトラブルの早期発見に努め、合わせてパフォーマンス監視も実行する。また、開発時の再利用のリパッケージングにはポリシー適用も効果的だ。いずれにしても、エンタープライズアプリのコンテナー利用は、クローズドな環境が幸いして、当面は徹底したモニタリングやポリシー適用で凌ぐことになるようである。

