1月28日、Amazonの2015-4Q決算発表があった。
この4Qの決算発表は2015年度決算の前出し(暫定)でもある。 同日、株主やメディア向けにカンファレンスコールがあり、以下がその概要だ。それによると、Amazon全体の売り上げやキャッシュフローは大きく改善し、中でもAmazon Web Services-以下AWS-の急伸が目立った。下図のように、オールAmazonの2015 4Q総売り上げは約$35.7B(約4兆2,840億円)、翻って、一昨年の2014 4Q売り上げは$29.3B(約3兆5,160万円)なので22%のアップである。昨年1Q以降は緩やかな伸びが続いていたが、4Qが急伸して好業績となった。キャッシュフローも2015年4Qでは約$7.3B(約8兆7,600億円)となり前年比276%と大きく改善した。
=AWSの売り上げは全社の7%、しかし利益は全社の41%!=この4Qの決算発表は2015年度決算の前出し(暫定)でもある。 同日、株主やメディア向けにカンファレンスコールがあり、以下がその概要だ。それによると、Amazon全体の売り上げやキャッシュフローは大きく改善し、中でもAmazon Web Services-以下AWS-の急伸が目立った。下図のように、オールAmazonの2015 4Q総売り上げは約$35.7B(約4兆2,840億円)、翻って、一昨年の2014 4Q売り上げは$29.3B(約3兆5,160万円)なので22%のアップである。昨年1Q以降は緩やかな伸びが続いていたが、4Qが急伸して好業績となった。キャッシュフローも2015年4Qでは約$7.3B(約8兆7,600億円)となり前年比276%と大きく改善した。
もう少し細かく見て行こう。Amazonの報告書(下図)では、まず物販について、北米(North America)とその他国際(International)に分かれ、AWSはひとくくりで別掲となっている。この3つを合算した全社の2015年度総売り上げはConsolidated Net Salesで解るように約$107B(約12兆8,400億円)だ。内訳はカナダとアメリカの北米市場が$63.7B(7兆6,440億円)、国際市場は$35.4B(4兆2,480億円)、AWSは$7.88B(9.456億円)となり、AWSの売り上げ比率は全社の7.3%である。次に利益(Operating Income)はどうか。利益は北米が$2.751B(3,301億円)のプラス、国際は▲$91M(109億円)のマイナス、全体は下図のConsolidated Segment Operation Incomeから解るように$4.523B(約5,428億円)となった。これに対してAWSは$1.863B(約2,236億円)だから、何と全社の41%の利益を叩き出していることになる。
=AWSはまだ伸びる、今年は$11B-$12Bへ!=
AWSの財務内容はこれまで明らかではなかった。
初めて公表されたのは昨年の4月、2015年1Qからである。当ブログでもその内容分析をアップした。これらデータの発表の際、CEOのJeff Bezos氏は “Amazon Web Services is a $5 billion business and still growing fast — in fact it’s accelerating,” とコメントした。つまり、2014年度のAWSは$5B(約6千億円)の売り上げだったようだ。そして2015年の伸び率を50%と仮定すれば$7.55Bビジネスになる。昨年の実績は$7.88Bでそれよりやや上回った。今年も同様に推移すれば$11B-12Bビジネスが見えてくる。