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=マネージメントが崩壊する!=
以下はAnthony Levandowsk 氏の件を含めた最近の人材流出の状況である。
▼ Feb. 28 - エンジニアリングSVPがセクハラ問題で引責退社か!
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▼ March 8 - AIラボの新ヘッド、Gary Marcus氏が退社!
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▼ March 19 ‐ プレジデントJeff Jones氏とうとう退社!
そして、とうとう社長のJeff Jones氏の退社が3月19日に発表された。彼はアパレル大手のGapでグローバルマーケティングを担当、その後、大手スーパーTargetのEVP兼CMO(Chief Marketing Office)を務め、昨年8月末からUberの社長に就任した。すぐにセクハラや各種の社内のゴタゴタに巻き込まれた。氏の退社は、3月7日、Travis Kalanick氏が発表したCOO探しとも関連し、意思疎通が上手く行っていなかった様子だ。
▼ April 11 ‐ コミュニケーション専門家、Rachel Whestone女史退社!
コミュニケーション(Communication and Public Policy)のヘッドRachel Whetstone女史が4月11日退社。彼女はGoogleに10年在籍したこの分野の著名人で、Uberでは2年間を過ごした。女史はメールの中で、このところの不祥事を巡るメディア対応について、Kalanick氏や投資家との軋轢を示唆。
▼ May 21 ‐ 法務最高責任者からCLOへ?、Salle Yoo女史!
法務最高責任者(General Counsel)のSalle Yoo女史は、Alphabet/Waymoとの法廷争いやセクハラ騒動などで忙しい。そこでKalanick氏は女史をAlphabetとの裁判から外すとし、新たに法務最高責任者を探すこととなった。つまり、新法務責任者が決まれば、女史はCLO(Chief Legal Officer)に降格となる模様だ。
▼ May 23 ‐ 欧州/中東/アフリカの法務責任者、Jim Callaghan氏退社!
今度は欧州/中東/アフリカ担当の法務責任者Jim Callaghan氏が退社した。氏はブリュッセルとピッツバーグの大学で法律を学び、アイルランドのライアンエアーやUAEのエティハド航空で法務を担当、1年前にUberに移籍した。その後、欧州での裁判で、Uberはデジタルプラットフォームサービスであり、既存輸送サービスの規制対象にはならないと主張してきたが敗訴。これが引責原因となった模様だ。
▼ May 30 ‐ ニューヨークGM、Josh Mohrer氏退社!
5月末、 ニューヨーク地区オペレーションの責任者でGMのJosh Mohrer氏が5年間の在職後に退社した。理由は定かではないが、5月23日に報じた過去2年半に及ぶニューヨーク地区ドライバーへの未払い問題ではないだろうか。
(詳細記事: ドライバーへの未払い)
▼ May 30 ‐ 自動運転開発の中心人物、Anthony Levandowsk 氏解雇!
Alphabet/Waymoから訴訟を起こされていた問題の人物はAnthony Levandowsk氏。氏はGoogle Self-Driving Car Projectのコアエンジニアの一人で約9年間在籍し、昨年初めにOttoを起業、そのOttoを昨年8月、Uberが買収。訴状では氏が退社時にGoogleから大量の企業機密ドキュメントを持ち出し、それがOttoの技術ベースだと指摘している。
(詳細記事:法廷闘争の行方!Wamo .vs. Uber/Otto)
=May 31 ‐ 財務のヘッド、Gautam Gputa氏退職=
▼ April 11 ‐ コミュニケーション専門家、Rachel Whestone女史退社!
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▼ May 21 ‐ 法務最高責任者からCLOへ?、Salle Yoo女史!
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▼ May 23 ‐ 欧州/中東/アフリカの法務責任者、Jim Callaghan氏退社!
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▼ May 30 ‐ ニューヨークGM、Josh Mohrer氏退社!
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(詳細記事: ドライバーへの未払い)
▼ May 30 ‐ 自動運転開発の中心人物、Anthony Levandowsk 氏解雇!
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(詳細記事:法廷闘争の行方!Wamo .vs. Uber/Otto)
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▼ June 7 - アジアパシフィック社長、Eric Alexander氏解雇!
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=これからどうなるのか!=
以上、見てきたように多くの人材がUberから流出した。更に現場ではエンジニアも辞めているという。一方で、立て直しのための採用も始まている。
△ トロントAI新チームを統括するRaquel Urtasun女史入社!
5月8日、カナダのトロント大学准教授でAIリサーチャーのRaquel Urtasun女史が採用された。情報によると、Uberは自動運転車開発の核組織ATGを拡大して、トロントに新チームを作り、女史が統括する模様だ。このチームは、女史の口添えで、$5Bの出資が決まった非営利団体Vector Institute for AIとも連携する。Uberにとって、現在、大きなゴタゴタは2つある。ひとつは、自動運転車開発を巡る疑惑。裁判の結果が思わしくなかった時のワーストシナリオはOtto技術ベースの開発中断である。これに対して、Uberは昨年、前述(March 8)のようにAIのGeometric Intelligenceを買収して手を打ってきたが、創業者のGary Marcus氏は、嫌気がさして既に退職。今回のカナダでの組織化は米国を避けて、開発を続ける新たな展開となるかもしれない。
△ ハバードBS、Frances Frei女史がSVPとして入社!
次いで6月5日、ハーバードビジネススクールの教授Frances Frei女史がSVPとして急きょ入社することとなった。Frei女史は性差別問題に関してアメリカを代表する研究者であり、また、女史には、サービスの重要性を説いた共著のベストセラーUncommon Serviceがある。女史の役割は、表向きリーダシップと戦略(Leadership and Strategy)の立て直しだが、実際は、ゴタゴタのふたつ目のセクハラ問題の解決のようである。
思い起こせば、Uber Technologiesは、2009年、サンフランシスコで3人(Garret Camp氏、Oscar Salazar氏、Travis Kalanick氏)で興した会社だった。ただ、今もCamp氏は同社チェアマンとして残っているが、本業はインキュベーションの別会社だし、Salazar氏はもういない。つまり、会社をここまで大きくしてきたのは、間違いなくTravis Kalanick氏である。そして、このようなゴタゴタの状況に陥ったのも彼自身の言動からくる、身から出た錆のように思えてならない。△ トロントAI新チームを統括するRaquel Urtasun女史入社!
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△ ハバードBS、Frances Frei女史がSVPとして入社!
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そして、とうとう6月11日、ReutersはボードがCEO Travis Kalanick氏の休職を検討していることを報じた。