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◆ アライアンスの目的
こ のODCA参加企業は、クラウド環境に代表される次世代データセンターの在り方に問題意識を持ち、それに求められる相互接続性、柔軟性、業界標準をテーマ としたロードマップを作成、そしてこの基準マップを共有することで関連ベンダーへの協力要請を行う考えだ。既にアライアンスではこれをUsage Model(利用モデル)として0.5版を作成し、アライアンス発足と同時に公開した。ODCAの5つのワーキング・グループは、 ①Infrastructure、②Management、③Security、④Services、⑤Government & Ecosystemsに分れ、来年1Qには1.0版のリリースを計画 している。
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◆Intelのクラウド2015ビジョン
このアライアンスを主導した Intelは、同日、“Intel Cloud 2015 Vision”構想をあきらかにした。この構想も、ODCAの立ち上げも、全てはIntel Cloud Builders Programに沿ったものである。このプログラ ムは、昨年11月、ソフトウェアベンダーの協賛を仰ぎ、Intelアーキテクチャー上で参加各社の技術を用いて、サービスプロバイダーやホスティング業 者、さらに大型エンタープライズのクラウド構築のガイドラインを示すものだった。その進化版である今回の構想では、2015年を目標に成長するクラウド利 用の“User”と“Data”、そして“Service”の効果的な連携を試みる。その上でこのビジョンをデータセンターとして実行させる共通基盤の策 定がODCAに課せられた命題だ。
Cloud 2015 Visionのポイントは3つ。
まず複数のクラウドプロバイダーを超えた通信 とデータ、サービスの容易なやり取りを実現する①Fedearated(連携)、次にクラウドサー ビスやリソースの特定、位置指定などを人手を介さずにかつ安全に実行する②Automated(自動化)、そして、これらのサービスを利用デバイスに依存 せずにシームレスな提供を可能とする③Client -Aware(クライアントの自動認識)だ。
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アライ アンスに参加した約70社のメンバー企業は、それぞれクラウドコンピューティングの研究やプロジェクトを手がけており、各社の総IT投資額は年間 約$50Bにのぼり、業種も様々だ。Intelとしては、この強力な影響力をテコに、アプリケーションやリソース共有を可能とするクラウド間連携、そして 従来のPCだけでなく、スマートフォンやタブレット、車載ターミナルなどの違いを自動識別しながら実行できるクラウドの新世界を目指している。ODCAの 活動が上手く機能すれば、「クラウドの今後はどうなる」シリーズ(1、2、3、4)で取りあげた幾つかの課題が解決される筈だ。