米調査会社のSynergy Researchから、2015年2QのPublic Cloudに関する報告が出た。この報告書の興味深いところは、Public Cloudの市場規模の拡大を投資と売り上げの両面から分析した点である。まずは概括しよう。
=設備投資となる「Cloud Build」と「Colocation」=
発表された図で示される上段の「Cloud Build」と「Colocation」の2つは、Public Cloud Providerによる設備投資を意味し、下段の3つ「Cloud Infrastructure」「Software as a Servoice 」「Internet Service」は売り上げを示している。つまり、どういう投資流入があって、売り上げがどうなって、結果、市場規模はこんな感じだという分析だ。詳しく見ていこう。上段から、まず、「Cloud Build」は設備増強のために費やすハードウェアとソフトウェアへの投資である。同報告書によると、これは年率26%で伸び、2Qでは$7.0B(約8,400億円)。このまま1年に引き延ばせば$28M(約3兆3,600円)というとんでもない金額となる。もうひとつの「Colocation」は、設備増強に伴うセンターリース料で、年率9%で伸び、2Qでは$2.8B(約3,360億円)、年間に伸ばすと$11.2B(約1兆3,440億年)と、こちらも大きな投資であることが解る。これらの大きな投資は、Public Cloudがビジネスとして順調に伸びているということの証左でもあろう。
発表された図で示される上段の「Cloud Build」と「Colocation」の2つは、Public Cloud Providerによる設備投資を意味し、下段の3つ「Cloud Infrastructure」「Software as a Servoice 」「Internet Service」は売り上げを示している。つまり、どういう投資流入があって、売り上げがどうなって、結果、市場規模はこんな感じだという分析だ。詳しく見ていこう。上段から、まず、「Cloud Build」は設備増強のために費やすハードウェアとソフトウェアへの投資である。同報告書によると、これは年率26%で伸び、2Qでは$7.0B(約8,400億円)。このまま1年に引き延ばせば$28M(約3兆3,600円)というとんでもない金額となる。もうひとつの「Colocation」は、設備増強に伴うセンターリース料で、年率9%で伸び、2Qでは$2.8B(約3,360億円)、年間に伸ばすと$11.2B(約1兆3,440億年)と、こちらも大きな投資であることが解る。これらの大きな投資は、Public Cloudがビジネスとして順調に伸びているということの証左でもあろう。
=売り上げは「IaaS」や「SaaS」、さらに「Internet Service」=
次に売上げの方を見てみよう。
まずクラウド売り上げの核となるのは「Cloud Infrastructure Services」だ。これにはIaaSやPaaSが含まれ、2Qでは$5.5B(約6,600億円)、勿論、Public Cloudを利用したプライベートユースやハイブリッドユースが含まれる。もうひとつのSaaS売り上げは$6.6B(約7,920億円)となり、IaaS/PaaSを超えている。これは当たり前と言えば当たり前で、まずIaaSの普及があって、その上でPaaSを利用したアプリ開発が進み、結果としてSaaSビジネスが拡大するという流れである。さらに、サーチやSNS、eメール、eコマースなど従来からのInternet ServiceがPublic Cloudで稼働する市場は途方もなく大きい。
=2Q総計では$20B(2兆4千億円)規模=
以上を整理すると、Public Cloud市場は、流入する投資と急成長の売り上げの両方が相まって、2Q総計で$20B(2兆4戦億円)を超える規模となった。大雑把な内訳は、H/Sとセンターのリース料などの投資が約$10B弱、IaaS/PaaS/SaaSなどの売り上げが$12.1Bだ。今後はこの両輪のバランスがどう変化するのかがポイントとなろう。